まさか首が原因で腰痛になったとは A.Nさん 会社員

主訴

腰痛
以前から度々腰が痛くなります。ひどいのは、年に1、2回。今日仕事をしていたら腰に違和感、次第に腰が伸びなくなってきた。4日前にスノーボードに行ってきたことは関係あるのでしょうか?

既往歴

以前に整形外科のレントゲン写真で椎間板が潰れていると言われた。
19歳の時にバイクで事故に遭った。その時、整形外科で首が曲がっていると言われた。

検査結果

両側内転筋弱下、両側腸腰筋弱下、頚椎屈曲位で下肢の筋力弱下

経過

頚椎屈曲位で下肢の筋力が弱化するということは、頚椎と胸椎の境目で大きく曲げられるために脊髄が締め付けられるということを意味します。その結果、腰及び下肢の筋肉の働きが低下して腰痛が引き起こされることが考えられます。 A.Nさんは、仕事柄右腕を使うことが多く右腕の筋肉の張りが強く出ていました。右腕の筋肉の張りから右肩が下がり、胸郭上部は次第にねじれた状態を引き起こします。それに加えスノーボードでねじれた姿勢を続けたことで、脊髄を締め付けるほどのねじれ状態にまでなってしまったのであろうと推測ができます。 腰痛といっても原因は様々で直接腰に原因がない場合があります。体の働きのつながりを調べることが大切です。

ちょっと転んだだけなのに脚がしびれてきた!

座間市 女性会社員 S.Tさん 58歳

 

1か月前に駅の階段の最後で躓(つまづ)いて

とっさに左手をついてかばったけど

おでこを軽く床にぶつけてしまった。

とにかく左腕が痛かったので

整形外科に通っていたけど。

1週間前から右脚にシビレが出てきた。

治るかなと思っていましたがだんだん酷(ひど)くなるし

やっぱりアキヒロ先生の所に行ってみようと来ました。

 

左腕の感覚が鈍く筋肉の働きも低下していて

末梢神経障害が起きています。

右脚も感覚が鈍くなっていて

さらに顔を左に向けると筋肉の働きが弱くなります。

 

この現象は、中枢神経の脊髄が頚(くび)をねじることで圧迫が起きるということです。

自分では軽くおでこをぶつけただけと思っていても

実際は、頚に入った衝撃から脊髄にまで障害が起きていたということだったのです。

 

頚に衝撃が伝わると筋肉が緊張を起こします。

緊張がすぐに無くなれば影響は起きませんが

突然の刺激による筋肉の緊張は取れず継続します。

筋肉の緊張により頚のねじれた状態が続きます。

そのためにじわじわと脊髄を締め付けます。

脊髄の外側には脚に伝わる神経が並んでいます。

そのため、脚の症状として表われるのです。

 

緊張している筋肉を改善させて頚の動きの偏りを無くすと

左腕と右脚の感覚が良くなり筋力も正常に。

美容院で首から背中を強くもまれてから仙骨部に痛みが出た

Oさん、68歳女性

美容院へ行ってシャンプーをしてもらった後

頸から背中にかけて痛いと思うくらい強くもまれた。

そして最後に背中をポンと叩かれた。

 

その後まもなく、仙骨部に痛みが出現した。

 

実は、その痛みが1か月前にようやく治ったところだった。

Oさんは、その痛みで何年も苦しんでいました。

 

ようやく治った!と喜んだ矢先の出来事でした。

 

Oさんは、頚椎を伸展させると脚の筋肉に力が入らなくなります。

先日書いた、Tさんの状態と同じです。

 

これは、頚椎、胸椎の中の脊髄の問題を表します。

そう考えると、美容師さんもしっかり勉強しておかないと脊損事故を起こしかねませんね。

 

横隔膜と肋間筋の緊張を緩和して

さらにマテリアを塗布して緊張を緩和してあげました。

そのあと、脊柱起立筋の筋紡錘を刺激してあげると背中がすっきりして

仙骨部の痛みも消失していました。

 

以前、エステに行って後頭部をリフトされて頭痛が出てしまった方の話を紹介しましたが、美容師の方は注意が必要ですね。

 

右半身がシビレ。まさかスキーが?55歳、男性、I.Aさん

主訴

右手足のしびれ
2月頃スキーの後、右顔の痺れと右手で文字が書きにくく、右足が痺れて歩きにくい。
整形外科や脳神経外科に10ヶ月間通っているが治らない。レントゲン写真で、頚椎がずれているとの診断で牽引をしている。

既往歴

5年前に軽い脳梗塞で、一時右半身麻痺。

検査結果

上肢・下肢腱反射亢進、右顔面痛覚減弱(特に口角付近)、右第7・8頚神経領域痛覚減弱、右第5腰神経領域痛覚減弱、右第1仙骨神経痛覚減弱、右上腕三頭筋弱下、右下肢筋力弱下

経過

右上腕三頭筋は、第7・8頚神経が支配している筋肉です。下肢も右側の筋肉の弱下ということは、頚髄7番の右側の運動神経が通っているところが傷害されて、それ以下に命令が届かなくなっているということです。つまり麻痺が起こっています。これは、脊髄という中枢神経の障害であり、背骨の中で起きていることなので、今までのカイロプラクティックでは対処しきれない障害です。しかし、今のカイロプラクティック機能神経学の知識を利用して第6頚椎の棘突起を右から左へ押圧加え、カップリングモーションを整えることにより、わずか1分で右手足のしびれが消失し筋力も回復しました。
右の三叉神経麻痺は、口角付近が強いことから顔を玉ねぎの皮のような模様状に障害があることになります。これは、三叉神経の感覚線維が脊髄上部まで下行したところで障害されている中枢神経障害です。これも第2頚椎の棘突起を押圧して脊髄圧迫を解消させ、これも1分で症状を回復しました。

リハビリのつもりが、何で全身の痛みに?

先週、70代の女性が薬剤師さんの紹介で来院されました。

杖をついて、歩くのもやっとの状態。

どうしたのかと問診で聞いてみると

左の首から背中が痛むので整形外科に通っていました。

レントゲン写真を撮ると頚椎と胸椎が潰れかけているので

リハビリをしましょうとのことで

理学療法士のもとでリハビリをしたそうです。

どんなリハビリをしたのですか?

ストレッチポールの上に仰向けになりバランスをとることを練習しました。

そのあとに、バランスボールの上にうつ伏せになり

バランスをとりながら腕や足を上げる運動をしました。

その時は、痛みを感じませんでしたが

2日目の朝起きようとしたら腰が痛くて起き上がれなくなりました。

痛みを押して整形外科へ行ってレントゲン写真を撮ってもらいましたが

異常なしとのことですが、痛みが引くことはありませんでした。

カイロプラクティック検査をしてみますと

背筋と大腰筋の緊張が強く出ていました。

急にハードなトレーニングをしたために

筋肉の過緊張が起こり、時間とともに脊髄が圧迫されてしまったようです。

筋肉のトレーニングが必要かどうかの見極めは、レントゲン写真では見極めが難しいところです。

多角的な見極めが大事ですね。