頭痛がして気分が悪くなり吐いてしまいました31歳、女性、O.Aさん

主訴

頭痛、嘔吐

既往歴

帝王切開

検査結果

両側第1肋骨の足方への可動性減少、呼気機能低下、左股関節開脚(外転外旋)制限

経過

問診から頭痛のあとの嘔吐は、脳圧の上がった状態を自律神経の反射的な働きで下げようとする行為であると予測されます。また両側の第1肋骨の足方への可動性減少から、肋骨で出来た籠のことを胸郭と言いますが、胸郭の内側の空間を胸腔と言い胸腔内の圧力が高まっていることが考えられます。さらに呼気機能低下から横隔膜の緊張が疑われます。頭痛が起きる前、お子さんが風邪をひきそれが感染して咳が続いていたそうです。これで原因が解明。咳が出続けることで呼吸筋の横隔膜が緊張し息が吐きづらい状態になり、胸腔内圧力が上昇して、その結果頭蓋内からの静脈の流れ込みが減少して頭蓋内に静脈がうっ滞して、脳圧が上がって頭痛と嘔吐が発生したものと考えられます。横隔膜の緊張を解消することで、肩こりとともに頭痛が消失しました。喘息や花粉症の方も同じような現象が起こる可能性があります。気になる方はご相談ください。