お父さんコーチが疲れている

最近、野球やサッカーなどスポーツ少年団やクラブチームで指導されているお父さん達が増えています。ウィークデイは仕事をして、週末は子供たちの指導をしていますので、大変なご苦労だと思います。最近、お見えになった二つの症例をお伝えします。

野球を長年指導されている50代の男性、数年前からぎっくり腰を繰り返し、毎朝起きるとき腰に痛みを感じ、腰をそらすことが出来ない。最近、肘や手首に痛みがあり身体を動かして実技指導を減らしているとのこと。検査をしてみますと中脳にある姿勢調節系の働きがストレスによって乱れ、体幹の腹筋や背筋に神経的な命令を出しづらくなっているために、身体を支えられない状態になっていました。1週間後には、身体の負担を感じることなく指導が出来たとのことでした。

サッカーを指導されている40代の男性、2か月前から右の股関節が痛くて立ち上がる時に力が入らない。最近、腰痛も出てきたとのこと。検査をしてみますと、ストレスと歯ブラシの使い方の強さから左上下の歯肉炎を起こし三叉神経に刺激が入り、左中脳に刺激が伝わり姿勢調節系が乱れて、左首の筋肉が突っ張り、バランスをとるために左右互い違いに筋肉の突っ張りが起き、右股関節が締め付けられる状態となっていました。3回の施術で指導ができるまでになりました。

私も息子が小学生のころ少年野球チームのコーチをしていましたので、その大変さが良くわかります。皆様の身体のサポートを全力でさせていただきますので、子ども達の指導に情熱を注いで頂きたいと思います。

股関節の痛みは、昔の拇趾のケガが原因だった!Y.Mさん、70歳、主婦

主訴

左股関節と腰の痛み

検査結果

左大腰筋弱化、左梨状筋弱化、右拇趾中足基節関節可動域減少  骨盤の動きの偏り(左後方寛骨、右前方寛骨)

経過

5,6年前に左の股関節が痛くなり、その後時々膝も痛くなっていました。
昨年の9月から体操とウォーキングを始めたところ10月ごろから左股関節の痛みがひどくなり、階段を上るのが辛くなりました。整形外科でレントゲン写真を撮ったところ腰椎4番と5番の間の椎間板と腰椎5番と仙骨との間の椎間板が狭くなっていて脊柱管狭窄症と言われました。痛み止めをもらい、体操の指示かありましたが良くならなかったとのことです。 カイロプラクティックの検査では、骨盤の動きの偏りによる左脚の筋力の弱化が見られました。骨盤の動きの偏りの原因を調べていきますと、10年以上前に痛めた右足の拇趾の関節の異常が見つかりました。拇趾の関節は、変形を起こしていて可動性が減少していて起こすことが出来ないほどでした。そのためM.Yさんがウォーキングを始めて脚の運びのアンバランスが大きくなり、それに伴い骨盤の動きの偏りがひどくなり左の股関節を支える筋肉が働かなくなって炎症を起こしたと思われます。
右の拇趾の関節の動きを改善させると左の股関節の痛みが減少して階段を上がるのも楽になってきました。
昔のケガがもとで別の部位に痛みが出ることは、珍しいことではありません。筋肉の働きをカイロプラクティック的に分析すると原因を探し出すことが出来ます。心当たりがある方は、ご相談ください。