膝の痛み、ただの半月板損傷ではなかった

Yさん、77歳 女性

整体で施術を受けた後、玄関を出ようとしてふらっとして尻もちをつくように倒れた。

その時は、お尻が痛かっただけだったが

数日後に、右ひざと脛の痛みが出てきて夜も寝られないような痛み。

 

整形外科を受診したが、レントゲン写真異常なし

シップをくれただけ。

 

膝の痛みのところを触診すると内側側副靭帯で半月板と重なる部分。

半月板損傷かな~?

しかし、脛の痛覚検査で第4,5腰神経に異常あり

大腿四頭筋と大腿二頭筋が過緊張

第12胸椎の両脇に痛みあり。

軽度の圧迫骨折の可能性も考えなければいけません。

 

また、右後頭下部筋の拘縮がひどい。

脳への血流は大丈夫であろうか?

物忘れも多く、なんかも同じことを話す傾向がある。

糖尿病の血糖値と血圧が、転んでから上がっているという。

 

これは、脳血管障害も含んでいそうな状態である。

 

このように、一見外傷性の膝の痛みのように思えて危険な要素を含んでいることを見落としては危ない。

 

最初にふらっとして倒れたのも脳の微細な血管障害が起きたかもしれませんね。

 

 

脳神経内科はどういう役目?

12年前に五十肩になってアキヒロカイロに通い始めて以来、肩が凝ったり腰が痛くなると時々診てもらっていました。2年ぐらい前から歩いていると右へ寄っていく感じになってふらつくような気がしましたので、病院で腰のMRIを撮りましたら異常ないとの診断でした。内科で血液検査を受けましたら、糖尿病があり血液がドロドロなので水を多く飲むように言われました。なるべく歩くようにしていたら右の股関節が痛くなりアキヒロ先生に診てもらい股関節は治りました。その後転びやすくなったり膝が痛くなったりで近くの整形外科に行きました。靭帯が骨にあたっていると言われました。階段を下りるときにふらつくことがあったり、ズボンを履くときに片足で立てないことがありました。最近は、足が突っ張って方向を変えるときにバランスを崩してしまうようでした。

アキヒロ先生に診てもらうと、中枢性の問題が疑われるので脳神経内科で診てもらうように言われ2件の脳神経内科に行きましたが、老化と糖尿病のせいと言われました。アキヒロ先生にそのことを話すと、いろいろな検査をしてくれて「やっぱり中枢性の問題がありそうだから脊椎専門の脊椎外科へ行って欲しい」と言われました。糖尿のせいとも言われましたので、内科の先生にも相談しましたら首の可能性もあるから整形外科へ行くことを勧められました。

S病院の整形外科に行ってMRIを撮ると、頚椎の後縦靭帯骨化症で頚髄が圧迫されているから早く手術をしたほうが良いとのことでした。2ヶ月後に手術を受けたあとは、足の突っ張りが取れて歩きやすくなりました。

アキヒロ先生に何回も言ってもらったおかげで、原因が見つかり助かりました。ありがとうございました。
*脊椎外科とは、脊椎(頭の骨、背骨、腰の骨)と、それらの中の脊髄神経の病気を専門的に扱う新しい分野です。 昔は整形外科の一部でしたが、最近は分離する動きが全国的に進んでいます。

海老名市在住 T.Yさん 71歳 男性

【院長のメッセージ】
痛みやしびれの症状を訴えてカイロプラクティックに訪れる方の多くが、機能的疾患と言って筋肉や神経の働きの異常がもとで痛みを感じ取るセンサーとして働く細胞が刺激されて痛みを発症しています。中には、病院で検査したが異常なしの診断を受けて来院される方もおります。病院では、症状を訴える箇所を検査しますが、周囲との関連は調べることは少なく、症状があるのに原因を探り出せないことがあります。しかし、機能神経学をもとに検査を行うと周囲との関係を推測することができる。その一つの症例をご紹介いたしました。