頚椎椎間板ヘルニアかと思ったらヘルペス

今年は、昨日で仕事納でした。

今年も多くの方に来院していただき、誠にありがとうございました。

今年最後の臨床紹介です。

昨日来院されたM.Mさんの例です。

M.Mさんは、2週間前に右腕が上がらないと来院されました。

整形外科で頚椎の椎間板ヘルニアと診断されていました。

右首から肩へのつっぱりがあり、

痛み止めをもらって飲んでいましたが良くならず、

別の痛み止めをもらって飲み始めましたが、

ツッパリが取れるどころか、

腕が上がらなくなってきたとのことでした。

上腕二頭筋の筋力低下があるものの、痛みしびれはありません。

末梢神経障害では、感覚障害が起こりますが、

ありません。

筋トーンが低下し、右腕が鉛のような重さ。

ムッ、ちょっとおかしいな?

最近、脳梗塞や硬膜外出血の症例があり、

嫌な予感。

ブレインアラームセラピーで、

左の交感神経と右の副交感神経の刺激をすると、

すぐに筋力アップで、右腕が軽く動かせる。

しかし、1、2分もすると鉛のような重さ。

これを繰り返すので、血管障害の可能性も!

危険性がある場合は、「ドクターに」が鉄則。

脳神経内科の受診を指示。

昨日、来院されたM.Mさんの報告によりますと。

すぐに脳神経内科を受診。

脳血管には問題ないが、右肩に赤い発疹が2つ。

これは、ヘルペスでしょうとの診断。

すぐに大学病院を紹介され受診。

鎮痛剤がヘルペスウイルスの働きを活性化させることがあるとのことで

危険な場合があるとのことで入院を進められるが、

通院を希望。

幸いにもウイルスに対する薬を処方され

1週間で、回復。

私の判断の脳血管の問題ではなかったものの危険な状態であった。

判断は違ったものの我々の範疇であるかを見極めることが大事。

ヘルペスウイルスが、上腕二頭筋への神経に感染したということです。

ちょっと特異な症例かもしれませんが、大事な症例ですね。