コーディネーショントレーニング

 昨日、NHKのためしてガッテンで身体若返りSPと題して、神経に働きかけて体の動きをよくする「くねくね体操」を紹介していました。1週間で身体の動きが変わる驚きの体操です。東京都の小中学校で採用されています。

 これは、徳島大学の荒木秀夫教授が考案されたコーディネーショントレーニングです。

1.頭は動かさないようにして、腰を左右に移動させて身体を  「く」の字にさせます。これの繰り返し。

2.頭は、水平を保ちながら肩を水平方向に移動させます。それに遅れて腰を同じ方向に移動させます。次に肩を反対方向に移動させ、腰も遅れて反対方向へ移動するようにします。これの繰り返し。

3.両腕を水平近くまで上げてジャンプをしながら足を交互に上げて、膝を腕接触させます。

 

この3つの運動を、毎日数回繰り返すだけです。

 カイロプラクティック機能神経学を学ぶ仲間の間では、4年前にすでに話題になっていて、私も一昨年中学のテニス部の指導をした際に取り入れて子どもたちの身体の動きの向上を図りました。
 身体をくねくねするだけで、小脳、前庭機能が刺激を受けて大脳からの下行性の出力が増加することで体幹の安定感と四肢の筋肉の働きがアップします。
 9月2日(土)午前0時10分から再放送します。興味のある方は是非ご覧ください。

人間の行動と学習

お久しぶりです。

 

今日来た患者さんの歩行についてお話します。

 

その方は、右膝が長年痛くて歩く時に右膝をかばうように

右ひざを曲げずに突っ張ったまま歩いていました。

 

初めて来院された時は、

右ひざが30度ぐらいしか曲がらずやむを得ません。

現在は90度まで曲がるのですが、

まだ右膝を突っ張ったまま歩いてしまいます。

 

また、意識して膝を曲げようとすると角度が低下してしまいます。

ベッドに座って足を下げると90度まで曲がり、

ぶらぶら振ることもできます。

 

なんかおかしいですね。

 

人間の行動は記憶をもとに行われます。

 

初めてする動きは、

しばらく意識をして同じことを繰り返すことで

小脳を使い学習して記憶します。

いったん記憶をすると考えなくても簡単にできるようになります。

それを違う動きに変えるには、

しばらく意識をして学習し記憶し直さないと変えることはできません。

学習した時間が長ければ長いこと、

強い記憶として刻まれ行動に結び付いています。

 

この患者さんの場合も

曲げると痛いという記憶と痛みの出ない曲げない歩き方を強く記憶しているために

無意識に歩くと今までの歩き方になってしまいます。

 

今日は、鏡の前に立って足踏みの練習をさせました。

目で自分の右足を曲げて足踏みをしていることを見ることで

曲げても痛くない

曲げて歩けるということを記憶させるのです。

 

しばらく鏡を見ながら足踏みをさせて

そのリズムで歩くとうまく歩けます。

しかし、しばらくすると膝が突っ張ってしまいます。

これは、記憶が深いということです。

 

しかし、脳には可塑性と言って働きが変化する性質があります。

時間はかかるかもしれませんが、鏡を使ったり正常だったころのことを思い出しながら歩くことで

効率的に記憶を書き換えることが出来ます。

 

頑張りましょう。

筋力低下による右膝の痛み

小田急相模原患者様の声

<A.Eさん 66才 主婦>

■来院の決めて
・ 信頼できる方の紹介

 

■感想
先生の説明をお聞し、体は(心 ストレス)体(筋肉)がチェーンの様に
つながっているのだと施術を受けながら実感です。
自分でつけてしまったくせは気付くことなく時が過ぎ手足の痛みが出て来て
はじめて気付くと言うことを、先生の施術を受け始めて原因を知ることができました。
正月子供たちが集まりましたので体験を伝えたところ
5人全員が先生の施術を受けたいとのこと。
仕事上30代後半から40代これからは
体にも意識を持ちながら仕事に打ち込んでもらいたいと思っています。

【院長メッセージ】
A.Eさん 施術の感想ありがとうございました。
右膝の痛みで来院されました。
検査をしましたところ
右半身の筋肉の協調運動が乱れていて
筋肉の働きが低下していましたね。
協調運動の乱れた原因を探しましたら
なんと30年前にバトミントンで炒めた右肘が原因だったとは。
右肘の悪い情報が小脳に伝えられていたために
協調運動の調節機能が乱れてしまったのですね。
右肘が曲がりきらなくて
頭を洗うのも苦労していたとのことで
一石二鳥になりました。
この感動をご家族に伝えていただきまして
ありがとうございました。