
今週、来院されたO.Kさん
肩こりと後頭部の頭痛がひどいということで、
わざわざ群馬県から来院。
小学校6年生の時におたふく風邪のウイルスによって
第1頚椎(環椎)と第2頚椎(軸椎)に異変
数件の病院で断られ、
ようやく手術してくれる病院を見つけたとのこと。
現在はしびれや麻痺はないとのこと。
約20年前に、これだけ後遺症を残さず手術できた先生は、すごい先生ですね。
でも肩こりと頭痛がするようになり
どこの整形外科に行っても治らず。
検査では、左右の交差性協調運動(歩行運動)の抑制と同側性協調運動(姿勢調節)の抑制が強く
簡単に言いますと行動する筋肉への命令が少なくなっているのです。
相当な手術のストレスが脳を刺激したのでしょう。
頚椎を触診しますと後頭骨と第1頚椎の間の筋肉がコチコチです。
左を向く角度は27度、右へは46度しか回りません。
これでは、脳に栄養を送っている椎骨動脈の流れが相当妨げられている感じがしました。
手術をしている場所に近いところですから当然のことかもしれません。
本人は気づいていませんでしたが、
顔面神経と舌下神経の軽い機能障害が認められます。
強い刺激は危険です。
柔らかい圧力で筋肉の緊張をとっていくと
交差性協調運動と同側性協調運動が回復。
後頭部の頭痛も消失。
頭がすっきりして走り出したい気分に。
性格も変わったように晴れ晴れした気分。
驚く程の変化に、私も嬉しい。
この状態を安定させたいですね。
遠い~いですが頑張りましょう。