痛い…、膝下の骨が膨らんできた。
えっ、半年前に痛めた右肘が原因!中学2年生・野球部(14歳A.Tくん)
- 2013年10月04日
- アキヒロカイロプラクティックオフィス
- 臨床紹介
主訴
半年前に右肘を剥離骨折して、ボールを投げることができなかったので、ランニング中心のトレーニングをしていたら、2ヶ月前から膝下の骨がだんだんと膨らんできて、2週間前に体育の授業で走り高跳びをしたらすごく痛くなってしまった。
既往歴
半年前、右肘剥離骨折。
検査結果
右腕筋膜障害による歩行運動の左脚協調運動の低下
説明
A.Tくんは、歩行運動の左脚の筋肉の働きが低下してしまったことで、膝下のすねに付いている膝を伸ばすための筋肉が硬くなって、筋肉が骨についている部分で、筋肉の力により引き剥がされるように盛り上がってしまい痛みが出たということです。
歩行運動というのは、手と脚の協調運動です。
人間は、協調運動により日々の行動をしますので、協調運動が低下するということは、しらないうちに骨、筋肉に負担がかかります。
A.Tくんは、14歳で骨が成長段階でまだ柔らかいため骨の表面が剥離してしまい盛り上がってしまったわけです。
協調運動をコントロールしているところは脳です。
脳の働きが乱れてしまったということになります。
「えっ」と驚かれると思いますが、血管が詰まったわけではありません。
コントロール機能が何かの影響で乱されてしまったということです。
その何かを調べていきますと、半年前に痛めた右肘でした。
5ヶ月間ギブス固定していた結果、骨はくっついたものの右肘の周りの筋肉が異常を起こしていて、筋肉の異常が神経を通して脳に伝えられ、徐々に脳のコントロール機能が乱されてしまい歩行運動の右腕と左脚の協調運動に異常が起きて、左脚のすねに痛みが出始めたということです。
右肘の筋肉を改善させることで、協調運動が正常になり、右膝の痛みも取れてしまいました。
運動をしている成長期の子どもが痛みを訴えたら、すぐに運動を中止させることが重要です。
我慢して悪化してしまったら選手生命を絶たれてしまいます。
早期の治療と運動をやらせない指導が大切です。
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