膝の痛み、えっ 30年前の怪我が原因!(66歳 主婦A.Eさん)

主訴

1年前から特別無理した覚えはなく、右膝に違和感を覚えるようになった。
大した事はないと思い、そのままにしておいたら、 3ヶ月前から急に痛みが強くなり、階段を下りるときに痛み、正座も出来なくなった。
それと同時に腰も気になりだして、意識しないと立ち上がれない。

既往歴

高血圧で降圧剤服用。
30年前にバトミントンで右肘を痛め、以後十分に曲がらない。

検査結果

右肘関節障害による右半身の協調性の筋肉の働き低下

説明

A.Eさんの個々の筋肉の働きは正常でしたが、右半身で同時に複数の筋肉を働かせる協調運動に異常が見つかりました。
人間は、協調運動により日々の行動をしますので、協調運動が低下するということは、しらないうちに関節に負担がかかります。

その結果右の膝関節に炎症が起こり痛みを誘発したということになります。
協調運動をコントロールしているところは脳です。脳の働きが乱れてしまったということになります。

「えっ」と驚かれると思いますが、血管が詰まったわけではありません。
コントロール機能が何かの影響で乱されてしまったということです。

その何かを調べていきますと、30年前に痛めた右肘でした。
右肘の周りの筋肉が異常を起こしていて、右腕を使うごとに筋肉の異常が神経を通して脳に伝えられ、徐々に脳のコントロール機能が乱されてしまい限界の状況になったため、関節に痛みが出始めたということです。

右肘を改善させることで、協調運動が正常になり、右膝の痛みも取れてしまいました。