まつがえこども園で発達障害のレクチャー開始

一昨日の20日の水曜日に、まつがえこども園の保育士さんに発達障害のレクチャーの第2週目を行いました。

 

保育士さんは、子どもと過ごすだけではなく、記録を作成したり忙しい日々を過ごされています。

この日常の中で新しいことを頭の中に入れていくことは大変なことです。

先週の内容をクラスに持ち帰って他の先生方に伝えられたところもあれば、伝えられなかったところもあるということですが、しかたがありません。

 

焦らずじっくり進みましょう。

 

レクチャーの前に、園長先生からAちゃんの成長の報告がありました。

Aちゃんは、1歳2ヶ月ですが先月会った時には、まだつかまり立ちですぐに四つん這いの姿勢になります。這い這いにも元気さがなくあまり移動せずにお座りしてしまいます。顔にも表情がなくおびえた様子でした。声を掛けても全く反応してくれる様子がありませんでした。

 

その時に、園長先生に簡単な刺激の方法をお伝えしました。

 

先週のレクチャーまでの2週間、刺激をしてみるとみるみる行動が変わったことを報告していただきました。

 

そして今週もさらに成長に変化があったことを興奮して伝えていただきました。

是非会ってほしいということで、0歳児クラスに行くと表情が出ているのに驚きました。

どんどん歩きまわり、先生の言葉にうなづいたり笑顔を見せてくれていました。

帰りには、私にバイバイをしてくれました。

子どもの成長の速さには驚かされます。

 

今回は、原始反射の中でも初期に統合されなければいけない恐怖麻痺反射とモロー反射、それに緊張性迷路反射についてレクチャーしました。

原始反射の持つ意味と統合されなければ起こる弊害について理解してもらい、同時に園児の日常の行動に照らし合わせて、どの子に当てはまるか意見交換をしても得らいました。

その後、刺激の仕方の基本を伝えて遊びとして組み込んで1週間試してもらうことにしました。

 

レクチャーの中で、気になる0歳児クラスのB君の相談を受けました。

いつも緊張していて、手足の筋肉が硬い感じであまり動かない。

先生の言葉にもあまり反応しないとのことでした。

 

恐怖麻痺反射が出ていそうですね。

 

再びクラスのお部屋に行くと、ちょうど3時のおやつの時間でした。

でもB君は、おやつを食べずに椅子に座ったままでした。

近づくと緊張で固まった感じでした。

何気なく背中を刺激していると、前に座っていた先生が「緊張が解けてきたね」と声をかけてくれました。

しばらく刺激した後、椅子から立って遊びだしました。

滑り台を滑ろうとしていましたが、なかなか滑らなかったので「シューして」と声をかけたら滑ってくれました。

「シュー出来たね、もう1回やって」と声をかけるとにこっとして、も一度滑ってくれました。

帰りにはバイバイもしれくれました。

 

0歳児クラスで感じることは、Aちゃん、B君に限らず顔の表情が硬いことです。

 

来週までの間に、刺激でどれだけ変化が出るか楽しみです。